2010年02月23日

・すろうじんの自転車生活日記(1)

リタイアしたときから始まった。リタイアして10年目になる。38年の都会生活から生まれ故郷の湖国に帰って、まず最初に何をしたかというと、自転車で近所を走ることであった。38年間という年月は、田舎といってもそれなりに変化している。新しく住まいと定めたところは、もともと彦根市に隣接する地域であったが、いつの間にか合併して彦根市の一部になっている。自転車で市内をぐるぐる回っていると、県立大学の建物を見た。これも新しくできた学校のようだ。交流センターとあるので、事務所を覗いてみると、公開授業というのがあって、だれでも学生と同じ授業が受けられるという。これは面白いじゃないか、と思って早速、受講を申し込んだ。結局、週1,2回程度の受講だったが、5年間通って、環境関係の授業などを聴講した。

もちろん大学には自転車通学だ。片道30分足らず。いい運動になった。もっとも、これが自転車生活を始めたきっかけではない。市内を巡っていて、市役所まで10キロ、30分余り。いろんな施設にも大抵は1時間以内で行ける。時間はたっぷりあるわけだから、急ぐ必要もない。市内の公共交通機関はあまりないけれど、幸いJRの駅は自宅から3分ほどのところにある。遠出するときや、天候がよくないときはJRを利用すればよい。これは自転車で十分生活できる、と考えた。そこに理論的裏付けを与えたのが県立大での授業だ。まあ、そんなに大げさなものではないが、いま日本が、いや地球がおかれている状況はどのようなものか、いかにしてCO2を減らさなければならないか、ということを、さまざまな講義で学んだのだ。

といって、そんなに使命感に燃えて自転車生活をしているといわけではない。いまは車がなければ仕事にならない時代だが、リタイアして仕事もしない人間にとっては、車は必需品ではない。みんな車がないと(とくに地方では)生活していくのが大変だ、といっているが、本当にそうだろうか、車なんかなくても生活できるのではないか。ついでに、いまは携帯電話がなければ不便だ、みんながいうけれど、これも仕事をしていない人間にとってはいらないのではないか。もともと、権威だとか流行だとかといったものには逆らいたい性格のほうだから、車を持たず、携帯も持たない生活をしてみるのも面白いじゃないかと考えて自転車生活が始まった。

そして10年目を迎えた。結論は、自転車生活は正解、である。このブログでは、過去9年、これからも続くであろう自転車生活でのさまざまを綴ってみようと思う。(すろうじん)

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Posted by ひこね自転車生活をすすめる会 at 16:46│Comments(0)すろうじんの自転車生活日記
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