2010年03月07日

・すろうじんの自転車生活日記(2)

<独座観念-Mさんご苦労様です。楽しみですね~。引き続き「ずろうじん」お楽しみ下さい。>

 すろうじん、すなわち素老人あるいは素浪人である。リタイアしたわけだから、これは天下後免のただの老人(浪人)ということだが、もうひとつ「SLOW-JIN]、ゆっくりと第2の人生を楽しむ、スローな生き方する人という意味も込めたつもりである。「私はすろうじんです」といっていたら、県立大学のある教授から「あなたは世の中を先取りしている」といわれたが、しばらくしたら、スローライフとかスローフードという言葉が世の中に氾濫しだした。自転車が注目を浴びだしたのもその頃からである。

 さて、「自転車生活」をするには、いくつかの条件が必要ではないかと思う。自転車が好きだとか、サイクリングが楽しいとか、いわば趣味の世界とは違って、日常生活の足を自転車とするわけだから、それなりの環境が整う必要がある。

(1)地理的環境。すなわち、住まいがJRの駅などに近いこと。最寄の駅に行くのに20分も30分もかかるのでは、ちょっとつらい。

(2)家族的環境。私の場合、家内と二人暮らしだが、二人とも自転車を使う。誰かが車を持っていれば、どうしてもそれに頼ってしまいがちである。自転車生活は家族共同作業なのである。

(3)肉体的環境。ある程度、健康な身体が必要である。自転車は足腰とくに膝に負担を与えないので、高齢者にもおすすめなのだが、5キロとか10キロとかの道を走れる体力は必要である。この3つの環境は最低必要な条件である。

 リタイアして田舎に帰るといったとき、いろんな人から「田舎では自動車がなければ生活できないぞ」といわれた。最初は、車の免許を再取得するつもりで、新築した家に駐車スペースもつくっていたが、前回で述べたように、実際に住んでみて、自転車だけで十分生活できると思うようになった。何よりも決定的だったのは「いまから免許をとっても、事故を起こすのが目に見えている」という家内の言葉である。

 60歳を過ぎてから免許を取る人もいるが、この歳になると、だんだんと反射神経は鈍ってくるし、目も悪くなってくる。実際、高齢者が起こす事故は増え続けている。「君子危うきに近寄らず」いや「老人危うきに近寄らず」である。で、3つの環境も整っていることだし、「自転車がないと生活できないぞ」といわれたことに対する反骨心もあって、自転車生活が始まることになった。(すろうじん)

<写真は本文と関連ありませんが、最近のイベントののどかな一風景です>
・すろうじんの自転車生活日記(2)


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Posted by ひこね自転車生活をすすめる会 at 21:07│Comments(0)すろうじんの自転車生活日記
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