・すろうじんの自転車生活日記(7)
先日、所用があって大阪に行った。
雨模様だったので自転車に乗っている人は少なかったが、雨でなければ、最近は自転車で走る人がかなり多くなった。CO2削減といった観点からは自転車の活用が増えることは喜ばしいことだが、街中での自転車の乗り方はほめられたものではない。いや、もっと厳しく言えば、無法そのものだ。
まず、車道の左側を走っている自転車はほとんどない。
大抵は歩道を走る。御堂筋などでは車道を走ることはかなり大変だから、それは致し方ないが、歩道では歩く人に配慮して乗らなければならないのに、むしろ自転車優先とばかりに、かなりのスピードで歩行者の間を縫うように走る。私も、急に目の前を横切るように走られたり、ぶつかりそうになって追い抜いていかれたことが何度もある。車道のない道路では、右側も左側もない。障害物を避けながら(歩行者も障害物なんだなあ)走っている。これは男女性別を問わず、老いも若きも同じだ。
たしかに、会社から近所の銀行や郵便局に行ったり、買物するには、車より自転車の方が手軽で便利に違いない。ちょっと乗って、ちょっと停めて、用を足して、またちょっと走る。だが、このちょっと停めても曲者だ。自分の都合のよいところに停めてしまうから、車にとっても迷惑になるし、歩行者も歩きにくい。ますます道路は混雑をきわめる。で、批判の矛先は自転車にくる。無法自転車だ、自転車のマナーがなってない、と。
さて、どうすればいいのか。
自転車を使う人のマナーを向上させるのが第一だろうが、これは簡単なようで、多分もっともむつかしい。歩道に自転車専用の部分をつけるには、それなりに費用もかかるが、これもきちんとマナーを守って使われるかというとあやしいものだ。しかし、インフラを整備しないでマナーだけやかましくいっても始まらないわけで、やはり、このあたりから考えていくしかないのかな、と思う。無用の高速道路をつくるよりも、こういうところに国の道路予算を使えばいいと思うのだけどなあ。 (すろうじん)
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